学習目標を具体的に意識させる
体験レッスンに参加を決めた時点で、生徒は他者に向けて言語化できる程度の目標を持っています。「旅行のために便利なフレーズを学びたい」「仕事のために敬語を練習したい」「学業や試験の対策をしたい」といったような「カテゴリーの具体化」をすることができます。しかしながら、「いつまでに、どの程度できるようになるべきなのか?」という部分が抜けているようでは、学習目標としては依然抽象的です。レッスンの初期段階で行うべきことは、現在のレベルや固有の弱点を正しく見極め、自身の習得速度を意識させる授業構成にすることです。たとえば前回のレッスンでつまづいた部分を毎レッスンごとに取り上げ、内容について覚えているかどうか確認することで、自身の学習効率や記憶力について意識することができます。習得速度の目安を得ることによって、より現実的かつ長期的な視点で目標を思い描くことができるようになります。そのため学習目標は最初だけでなく、適宜確認を行うようにしましょう。
続く学習スタイルを確立する
学習方法としてレッスンを選ぶのはジムに行くのと同じです。本来一人でもできる運動をジムで行うのは、続ける上でのメリットがあるからです。モチベーションを保つことや、課題にぶつかった時の対処は、目標までの道のりを共に歩んでくれる他者がいることでより簡単になります。つまりレッスンを選ぶ生徒には、目標の高さや勉強の得手不得手を自覚するより先に、一定期間かならず継続したいという意思があります。レッスンで目標を達成することだけでなく、学習過程の精神的なバリアを打ち破ることを期待しています。生徒が無理なく継続できる授業内容や宿題量について考え、少なくとも生徒自身が想定している期間までは確実に継続させることを目標にしましょう。高い目標に対しては、緩急をつけてプレッシャーを和らげることも忘れずに。
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