2023年明けましておめでとうございます!2022年はどんな年でしたか?どんなイベントもただ経験して通り過ぎるだけではなく、内省と分析をすることで見えてくる課題があります。そこから生まれる考えを仲間と共有したり、仮説を立てたりしながら、新年の目標を決めましょう。目標に沿って検証していけば、今年はより生産的な一年にできるはずです。それはもちろん、語学にも適用できる考え方です。
新年1回目の授業は会話の時間を少し長めに設定して、昨年について簡単に振り返ってみましょう。学習計画に沿った無駄のない内容で授業をリードできることだけが良い教師の条件ではありません。むしろ成人教育の観点からは、生徒が主役で教師はサポート役であることが理想的です。以下の内容について生徒の意見を聞いてみましょう:
- この一年、どんな課題意識を持って授業に参加したか?
- 授業外では語学に関するどんな学習を進めてきたか?
- 一年前と比べて、自身の語学力はどう変化したと思うか?
ここで重要なのは、授業や教師に対する評価を求めるのではなく、生徒の成長や学習内容に焦点を当てることです。成人学習者は自己評価によって学習成果を実感できます。授業時間内に会話の時間を確保するのが難しい場合は、コミュニティにスレッドを立てて生徒全員に一斉に質問してみましょう。他の学習者とこのような情報を共有することも生徒の内省に役立ちます。
課題が見えてきたら、目標を決めましょう。試験などの具体的な目的がある場合を除いて、言語学習の目標は漠然としがちです。だからこそ学習意欲が生活の忙しさに左右されてしまい、継続が難しいものです。「日本語の本を1冊読破する」「日本旅行を計画し、日本語で予約する」など、生徒のレベルや生活スタイルに合った柔軟で主体性のある目標を一緒に考えてみましょう。また来年も振り返りができるように、授業で経過や記録を共有することも重要です。
参考文献
「生涯学習概論」西岡正子、佛教大学、2015年
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